2008年08月11日

プラパーツの補修 その2

プラリペアを使った補修例・改をご紹介します。

プラリペアは非常に頑丈かつプラへの浸透も強いので補修に最適なのですが、ABSなどと違って粘りがほとんどないのでまた同じ部分から剥離することもよくあります。
なのでできるだけ再発を防ぐべく使用していこうと思います。

レストア001
イグレスのリヤナックルです。
ここは非常に割れやすい箇所で、中古車はよく割れてます。

レストア002
ここを4mmに拡張します。
これはプラリペアの占める厚さを増やして強度を上げるためです。

レストア007
わかりやすく言うとこう。
ネジ山だけを成型するよりは周りの組織ごと作った方が頑丈になるという寸法です。

レストア004
両側の穴は同一線上になければ動作が渋くなってしまうので中心位置決めは気を使います。とりあえずタミヤなどによく使われている「3×6.5φスペーサー」の外径がちょうど4mmなのでこれを利用します。

長いネジにこのスペーサーをかませて貫通させ、内側だけにプラリペアを盛ります。
これは左右の穴の中心位置を同一線上にするための基礎になります。
プラリペアは10分ほどで硬化しますが念のため一時間ほど放置してしっかり硬化しているのを確認したらネジとスペーサーを抜き取ります。

レストア006
次に片側だけ貫通するぐらいのネジを先ほどの基礎にねじこんで、基礎を作った反対側、つまり外側からプラリペアを盛ってやります。
このときのプラリペアは粉を振ってから液体を流し込むやり方が良いです。

で、一気に盛ろうとすると空気が入って強度的に脆くなったりするので、3段階くらいにやるのがいいでしょう。ちょっと粉を入れて液体を注ぎ硬化するのを待ってからもう2回・・・という感じ。

あとはじゃまな部分を適当に成型してやれば完成です。
(完成写真撮るの忘れた(汗))


ちょっと手間はかかりますが、かなり強度は上がります。
最初に拡張する穴のサイズが4.5mmくらいだとまたさらに強度も上がると思うんですがいい感じのスペーサーがないので(汗)とりあえず4mmでやってます。
むしろ5mmの穴にして外5φ中3φのスペーサーをハンズあたりのアルミパイプから自作すればいけるかもしれません。その場合は部品の方の強度が不安ですが・・・(笑)

今回はナックルでしたがアームなどの補修でも同じ方法でいけると思います。
前回の「プラパーツの補修 その1」に今回のやり方を組み合わせる感じで〜。  

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2008年01月02日

プラパーツの補修 その1

古いRCはプラスチックが経年劣化などで割れている場合が多く、力のかかる箇所は補修しなければ一気にパックリ割れてしまいかねません。

そこでプラリペアの登場です。
リンク先を見てもらえば分かると思いますが、プラスチックの補修を溶着という方法で行うため非常に強度も高く、旧車の補修には最適です。

ホットショット018
例えばこういうクラック(ひび)があったとします。

ホットショット019
こうやって切れ込みを入れて(接着面積を増やして強度を上げる)・・・

ホットショット015
間に盛ってやれば元以上の強度になります。
(←コレはちょっと適当に盛りすぎ・・・)

ただし一つ留意点があって、プラリペアは硬すぎるために接着面が耐えきれずに剥がれてしまう場合があります。
コレを防ぐために、そのクラックの元を作っている元凶を取り去らねばなりません。
例えば上の写真で言えば、ホットショットのアームの軸受けにはスクリューピンという山の高いネジが使われているわけですが、このネジ山の部分がサスの内側からクサビとなって傷を広げているわけです。
なので、スクリューピンを使わずに一般的なeリング留めのシャフトに替える等すればよいでしょう。
  
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